科目 | 確認事項 | 指導方法 | |
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1 | 正信偈行・草譜 | 「至安養~」のユルクの位置は? | 「證」からユルク。速度は次第に遅くし、最後は70拍位に落とす |
2 | 正信偈行譜 | 「善導獨明~」や「開入本願~」の「獨」「願」の唱え方 | 理論上、五線譜で記す場合は「3/4,1/4,1/2,1/2拍」となる |
3 | 正信偈行・草譜 | 「~為能入、弘経~」の速度は? 「唯可~」からの速度、ユルクは? | 「~共同心」まではそのままの速度で、「唯可~」からユルクとなるが、次第に緩くし、最後は調声(「善導~」)の速度まで落とす。 |
4 | 正信偈行譜 | 初重念仏一句目の「陀」の唱え方は? | 「善導獨明~」の「獨」と同じように唱える |
5 | 正信偈・念仏 | 二重七句目「~陀」は『ユリ(呂ユリ)』で唱えるが、三重一句目も同様の博士ゆえ、同様の拍数で唱えるのか? | 「~陀」は、初重は「善導獨明~」の「獨」と同じで、二重、三重は『ユリ』で唱える。 |
6 | 正信偈・和讃 | 「弥陀成仏~」などの和讃の四句目「~帰命セヨ」の唱え方は? | 「きみょぉ」ではなく、「きみょー」と唱える。 |
7 | 正信偈・回向 | 回向四句目「~安楽国」の「国」唱え方は? | 『落音』で唱える。 |
8 | 葬場勤行・和讃 | 「スミヤカミトク~」の息継ぎは? | 「スミヤカニトク」まで一息で唱える。 |
9 | 葬場勤行・回向 | 「同発菩提心」の「菩」の唱え方は? | 平調(ハ調のミ)より半音ほど上げてから盤渉(ハ調のシ)に下りるが、その際少しアタリを入れる |
10 | 偈文・回向 | 偈文・短念仏の後の回向(節無)の三行目の「菩」の拍数は? | 漢字1字1拍で唱える。 |
11 | 御伝鈔 | 巻頭の「~傳繪ノ上」の「上」の唱法は、音尻が下がるのか、下がらないのか? | 下げずに読む。 |
12 | 御伝鈔 | 御伝鈔の唱読音の変更個所 | 『御伝鈔 統一事項』を参照 |
13 | 作法 | 声明本、経本を懐中に所持する場合、入れる方法は? | 黒衣、色衣着用の場合は身八口より白衣の懐中に入れる。 |
14 | 作法 | 自席前に経卓の無い回畳から退出する時、座上で蹲踞し板敷きに降りる際の中啓の所持位置は? | 右手で中啓をとり要部でかるく畳を押さえ、座上で蹲踞する。 |
15 | 作法 | 大師影供作法の画讃頭は、柄香炉と声明本を所持して発音してもよいか? | 柄香炉のみ保持し、経本は中啓を開いてその上に置くのが本来であるが、初心者など本を見辛い場合は、その両方を持っても良いと指導する。(習礼所・指導所の指導時のみ) |
16 | 作法 | 行事鐘係が円座から起立して打つ際、中啓はどのタイミングで衿元にさすのか? | 「は-い」の発声時、「は-」で中啓を衿元にさし、「い」で撞木を取り、一打目を打つまで「い」は発声し続ける。 |
17 | 作法 | 会係が中尊前や脇壇前に膝付を賦す場合、また撤する場合は正面から行うのか? | 賦す場合も撤する場合も正面から行うことを原則として指導する。ただし、内陣の形状によっては横から行う場合もある。 |
本ページは『浄土真宗本願寺派 法式規範』をもとに、ホームページ用に抜粋し構成したものであるため、凡例・本願寺・大谷本廟・直属寺院の荘厳に関すること、並びに椅子席規範用語解説、口絵、イラストなどについては法式規範を参照ください。