家庭の仏事・作法

四、焼香の作法

焼香とは

・仏前に香を供えることを供香といい、焼香はその一つです。

・焼香は、阿弥陀如来へのお敬いのこころを、香をお供えし合掌・礼拝するという作法に表したものです。

・焼香の際は、香炉にあらかじめ炭火を入れておき、沈香や五種香をたきます。

焼香の作法

・焼香の仕方(立って行う場合)は、次の順序で行います。

①焼香卓の手前で立ち止まって揖拝(一礼)し、左足から卓の前に進みます。

②右手で香盒(香を入れる器)のふたをとり、香盒の右側の縁に掛け、

③右手で香を一回だけつまみ、いただかずにそのまま香炉に入れます。

④香盒のふたを元通りに閉じ、

⑤合掌して「南無阿弥陀仏」とお念仏をとなえてから礼拝し、

⑥右足から後退し立ち止まって揖拝(一礼)し、退きます。

※座って行う場合も、概ね上の手順に準じます。
また、香盒のふたがはじめから取り外されている場合は②・④は不要です。焼香者があとに続く場合は④は不要ですが、最後の焼香者が香盒のふたを閉じます。

本ページは『浄土真宗 必携 み教えと歩む』「第5章 宗門の作法と仏事」をもとに、ホームページように作成したものです。