釈尊が説かれたお経をはじめ、親鸞聖人や歴代宗主、七高僧が著されたさまざまな典籍などが収められているのが「聖典(経本)」です。
聖典は、私の「いのちのよりどころ」をあきらかにしてくださっているものですから、特にていねいに取り扱います。畳や床の上などに直接置かず、かならず適当な敷物や机などの上に置くようにしましょう。また、聖典をひらく前と閉じた後には、聖典を頂くことを忘れないようにしましょう。「頂く」とは、お敬いのこころを表していますので、聖典の下が概ね目線の高さになるぐらいを目安にして、静かにもち上げるとよいでしょう。
①衣服をととのえて、式章・念珠を身につけます。
②灯明をあげ、香をたき、仏飯を供えます。
③合掌・礼拝し、勤行をはじめます。
④おわりに再度、合掌・礼拝します。・灯火は、芯切り箸などで火屑をはさみ落として消しましょう。口で吹き消したり、手などであおいで消してはいけません。
・勤行は、正信偈と和讃六首をおつとめし、御文章を拝読するのが基本ですが、ときに応じて次のいずれかを組み合わせてつとめてもかまいません。
勤 行
正信偈・和讃・讃仏偈・重誓偈・十二礼・意訳勤行・和訳正信偈
拝 読
御文章・拝読用法語・まことのことば・拝読 浄土真宗のみ教え
唱 和
領解文・生活信条・仏教讃歌
これらは、『浄土真宗聖典—勤行集—』『拝読 浄土真宗のみ教え』(本願寺出版社刊)に収められています。(御文章は一部のみ収録)
本ページは『浄土真宗 必携 み教えと歩む』「第5章 宗門の作法と仏事」をもとに、ホームページように作成したものです。