家庭の仏事・作法

十、お寺の行事

聞法の心得

・浄土真宗は聞法が第一といわれるように、み教えを聞くということがもっとも大切です。

・お念仏に生かされるものとして、お寺でひらかれる法要・行事には積極的に参加し、そのすべてが聞法の場となるようこころがけましょう。

・お寺の行事には、念珠・聖典・門徒式章などを忘れず持参しましょう。

浄土真宗の聴聞の心得

一、このたびのこのご縁は、初事と思うべし
一、このたびのこのご縁は、我一人のためと思うべし
一、このたびのこのご縁は、今生最後と思うべ

このような思いで、仏法の要、「南無阿弥陀仏」のおいわれを聞かせていただきましょう。

お寺での法要・行事

浄土真宗の寺院では、地域ごとのちがいはありますが、一般的に次のような法要・行事が営まれます。

〈元旦会〉

・元旦会は、新年を迎え、真実のみ教えに生かされる身のしあわせをよろこび、念仏もろともに報恩の生活の第一歩をふみだす法要です。

・新年のはじめにご本尊に礼拝し、こころを新たにするのは、たいへん意義深いことです。

〈報恩講〉

・報恩講は、親鸞聖人のご命日(一月十六日)にあたって、阿弥陀如来の本願を聞きひらき、味わいを深めさせていただく、真宗門徒にとっていちばん大切な法要です。

・この法要を機に、九十年にわたるご生涯をかけてお念仏のみ教えをあきらかにし、それを私たちに伝えてくださった宗祖親鸞聖人のご遺徳を偲び、お念仏のみ教えに生き抜こうとの思いをあらためて深めましょう。

・本山では、毎年一月九日から一月十六日の親鸞聖人のご命日まで、御正忌報恩講が営まれますが、一般寺院では、そろって本山の法要に参拝できるよう、取り越して一月よりも前につとめるところもあります。そのため一般寺院の報恩講を「お取り越し」ともいいます。

〈彼岸会〉

・「彼岸」とはさとりの世界の意味であり、彼岸会は、迷いのこの岸をはなれて、さとりの彼の岸にいたることのできるみ教えを聞きよろこぶ法要です。春秋の二季、春分・秋分の日を中心に行われます。

・年中でもっともよい季節に、自分の生活を省み、阿弥陀如来のおすくいを聞き、本願の船に乗せられてさとりの彼の岸にいたる身のしあわせをよろこばせていただきましょう。

〈宗祖降誕会〉

・宗祖降誕会は、親鸞聖人のご誕生(五月二十一日)をお祝いする法要です。

・聖人はその生涯をとおして、阿弥陀如来のおすくい、南無阿弥陀仏のはたらきによって、すくわれていく身のよろこびを伝えてくださいました。
そのご恩をよろこびながら、阿弥陀如来のお徳を讃嘆させていただきたいものです。

・お寺によって、いろいろな趣向をこらした慶祝の行事が催されますので、すすんでお参りしましょう。

〈盆 会〉

・盆会は盂蘭盆会を略したもので、釈尊の弟子・目連尊者の母が、仏法によって餓鬼の世界からすくわれたという故事からおこったといわれています。

・浄土真宗における盆会は、亡き人を偲びつつ、お法りを聞くご縁としましょう。
また、お盆にはお墓や家庭の仏壇だけではなくお寺に参詣するなど、仏法を聴聞することを大切にしたいものです。

〈除夜会〉

・除夜会は、大みそかの夜、一年の行事のしめくくりとしてつとめられます。
仏前で過ぎし一年をふり返りながら、反省と感謝の念で、阿弥陀如来の恩徳を聞かせていただきましょう。

〈永代経法要〉

・永代経とは、懇志を納めることによって、永代にわたって寺院で読経がなされることをいいます。
永代経法要を本願寺や所属寺でつとめることによって、報恩の営みをするとともに、自身の聞法のご縁をいただきましょう。

・永代経の懇志は、永代にわたって法座や諸堂の維持など、お寺が存続し、「み教えがますますひろまるように」とのこころで納められるものです。

本ページは『浄土真宗 必携 み教えと歩む』「第5章 宗門の作法と仏事」をもとに、ホームページように作成したものです。